第4回野球講座守備編・ランナー3塁

runner 3rd base 野球のルールと戦術

ランナー3塁の場面は、守備にとって非常に重要な局面です。特にノーアウト、1アウト、2アウトの状況によって守備のやり方が大きく変わります。ここでは、それぞれの状況における守備のポイントを詳しく解説します。

ノーアウトのランナー3塁

基本戦略

ノーアウトでランナーが3塁にいる場合、守備側は1点を防ぐために最も慎重なプレーが求められます。この場面では「前進守備」を採用することが一般的です。前進守備を取ることで、ゴロを捕球した際にホームでアウトを取る確率を高めます。

前進守備のポイント

  • 内野手の配置: 全ての内野手が前進し、ゴロを捕球した際にホームでアウトを取れる位置に配置します。これにより、ホームでのアウトを狙いやすくなります。
  • ピッチャーの役割: ピッチャーはゴロを捕球した際、速やかにホームへ送球する準備をします。ピッチャーの送球技術も重要です。
  • バント対策: バッテリーは「ウエスト」を多用し、スクイズプレーを防ぎます。スクイズを警戒し、バッターがバントしにくい位置にボールを投げることが求められます。

注意点

前進守備はリスクが高いため、強い当たりのゴロやライナーには対応が難しくなることがあります。そのため、守備側は慎重にプレーを行う必要があります。

1アウトのランナー3塁

基本戦略

1アウトでランナーが3塁にいる場合も、1点を防ぐために前進守備を続けることが多いです。ただし、打球の種類に応じて柔軟に対応する必要があります。前進守備を取るかどうかは状況に応じて判断します。

前進守備のポイント

  • 内野手の配置: 基本的にはノーアウトの時と同様に前進守備を取りますが、状況に応じて通常の位置に戻ることもあります。例えば、打者の打撃傾向やピッチャーの投球内容によって前進守備を取るかどうかを判断します。
  • ゴロの処理: 内野ゴロが来た場合は、速やかにホームに送球してアウトを取ることを優先します。ランナーが突っ込んでくるタイミングを見計らい、正確な送球を行います。
  • フライの処理: フライが上がった場合は、タッチアップを防ぐために外野手が速やかに捕球し、素早くホームに送球します。特に外野手の肩の強さが求められる場面です。

注意点

1アウトの時は、無理にホームでアウトを取ろうとせず、状況によっては一塁で確実にアウトを取る選択も検討します。場合によっては、次のバッターとの勝負を考えた守備配置が重要です。

2アウトのランナー3塁

基本戦略

2アウトでランナーが3塁にいる場合は、1点を防ぐことよりもバッターをアウトにしてイニングを終了させることが最優先となります。このため、守備位置は通常の守備位置に戻します。内野手と外野手は、バッターに集中して確実にアウトを取ることを目指します。

定位置守備のポイント

  • 内野手の配置: 内野手は通常の守備位置に戻り、ゴロを確実に一塁でアウトにすることを目指します。内野手は素早く動き、確実に一塁でアウトを取るための準備をします。
  • 外野手の配置: 外野手も通常の位置に戻り、フライを確実に捕球してアウトにします。外野手は落ち着いて打球の落下点を予測し、確実に捕球します。
  • プレッシャーに対応: バッターが一塁でセーフになれば1点が入る状況なので、守備側は冷静にプレーし、確実にアウトを取ることが求められます。特にピッチャーとキャッチャーの連携が重要です。

注意点

2アウトの時は、内野ゴロやフライを確実にアウトにすることが重要であり、無理にホームでのプレーを狙う必要はありません。守備側は落ち着いてプレーし、確実にアウトを取ることに集中します。

まとめ

ランナー3塁の場面では、アウトカウントに応じた適切な守備戦術が求められます。ノーアウトや1アウトの時は前進守備で1点を防ぐことが重要ですが、2アウトの時は通常の守備位置で確実にアウトを取ることが優先されます。これらの守備戦術を理解し、実践することでチームの守備力を向上させることができます。

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