皆さんこんにちは。今回はグラウンドのメンテナンスや改造についてお話しするシリーズ第2弾として、子供たちのグラウンドにブルペンを作った経緯と方法をご紹介します。
これまでのピッチング練習の課題
これまで、ピッチング練習はグラウンドにベースを置き、距離を測ってラインを引き、そのライン上でピッチャーとキャッチャーが位置取りをして行っていました。しかし、以下のような課題がありました:
- 環境の違い: 実際のマウンドと違う環境で練習するため、子供たちの集中力が続かない。
- 練習の質の低下: 遊びながら練習してしまうことが多い。
- 技術不足: 試合で必要となるプレートの使い方が十分に学べない。
特に試合中にプレートを踏み外してしまう可能性や、正しい投球姿勢が身につかない問題が指摘されていました。
ブルペン作りの目的
ブルペンを作ることで、以下の利点を得られると考えました:
- 子供たちが試合に近い環境で練習できるようになる。
- プレートの扱い方を学ぶことで、試合中のミスを減らすことができる。
- 練習のモチベーションが向上する。
こうした背景から、今回ブルペンを作ることにしました。
ブルペン作りのプロセス
ブルペンを作るにあたって、場所の選定から設置、仕上げまでの手順を詳しくご紹介します。
場所の選定と準備
ブルペンを作る場所は、グラウンドのボールデッドラインの外側にある芝生エリアを選びました。このエリアは夏になると雑草が生い茂り、手入れが大変な場所でした。以下の準備を行いました:
- 芝生の除去: 雑草や芝生を取り除き、作業を進めやすくしました。
- 地盤の整備: 必要な箇所を掘り下げ、基礎を整える準備をしました。
ホームベースとキャッチャーポイントの設置
ピッチング練習の基礎となるホームベースとキャッチャーポイントをしっかりと固定するため、以下の手順で作業を進めました:
- 穴を掘る: ホームベースとキャッチャーポイントを埋め込むため、10cmほど掘りました。
- 砂利の敷設: 水はけを良くするため、15cmほど掘り下げた部分に砂利を入れました。
- 防草シートの敷設: 雑草の再生を防ぐために防草シートを敷きました。
- 地盤の固め: 土を何度も踏み固め、水を浸透させて地盤を整えました。
ピッチャープレートの設置
プレートの設置は特に重要な工程であり、以下の手順で行いました:
- 広範囲の整備: プレートよりも一回り大きなエリアを掘り、同様に砂利と土を敷き詰めて地盤を固めました。
- 踏み出し位置の強化: 足の踏み出し位置が安定するよう、特に重点的に固めました。
傾斜の設定
今回は小学校のグラウンドを使用するため、平坦なブルペンを設計しました。球場のような傾斜を作ることは難しいため、平坦でも実用性が高い環境を優先しました。
仕上げの工程
ブルペン完成後も以下の工程を繰り返し行い、環境を整えました:
- 水浸透と地盤固め: 水を浸透させながら何度も踏み固める作業を行いました。
- 芝生エリアの補修: 使用頻度に応じて芝生部分の補修を行います。
ブルペンの効果と今後の展望
ブルペンを作ることで、以下の効果が期待されます:
練習効率の向上
- 集中した練習: ピッチャーが練習中に抜けて投球練習を行うことが可能になりました。
- モチベーション向上: 「ピッチャーに選ばれたい」という子供たちのやる気を引き出す環境が整いました。
技術向上
- 試合に近い環境: プレートを使用することで試合と同じ感覚で練習ができます。
- 基礎力の向上: 投球姿勢やプレートの扱い方を正しく学ぶことができます。
今後の課題
- 芝生の維持管理: 使用に伴う芝生の劣化を防ぐため、定期的な補修を行います。
- さらなる設備改善: プレートやホームベース周りの整備を続け、より使いやすい環境を目指します。
最後に
以上が今回のブルペン作りの報告です。次回もシリーズとして、他の取り組みについてご紹介する予定ですので、ぜひご覧ください。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント